Track by長江春芳
雲に誘われ玄関を後にする 遠くに物言わぬ橋がかかる 今日は大当たり!!! 見渡す限りの煌めく粒子 既視感は物理演算の中に 重力はどうにも容赦を知らぬようだ 聴覚を塞ぐ雲の破片 知覚された粒のなんと少ないことか 知られざる音も耳に張り付く音も 粒子を含む空の轟きも 全て果てに循環するのだろう 空が雄弁だったこと 雨を受け止めるには広すぎたこと それらを私が観測したこと 飽和した濃淡があたりを飲み込む 前に あまりの恐ろしさに踵を 返すしかなかった 楽しかったね!