街路樹に灯るミニチュア 真実を隠せない夜なのに 綿雪と 君の瞳が 用意してた 愛の言葉 真っ白にした 他愛ないセリフを吐いて そっと 吐息へと消えて 君は綺麗で 誰よりも優しすぎて でも言えなくて ずっと 凍える街で 解け合うように 瞬きさえ惜しいよ あと二秒だけ あと二分だけだから ごめん 少しでも そばにいて欲しくて 言葉だけじゃ 全てを伝えられない 僕を許してくれるかい 悴む指が 抱き合うように 離れられない 離れられない 花束としたためたレター いつになく柄じゃない夜だけど 茶化さずに 受け止める その壊れそうな表情に僕は 釘付けになった 雪風優しく吹いて そっと 前髪を撫でて どんな理由でさ 笑うように泣いているのかい 僕の全てを どう思っているの 流れる時に逆らうように 永遠さえ誓うよ あと五秒だけ あと五分だけだから ごめん まだ少し 夢を見ていたいのに 君の前じゃ 素直に認められない 僕を残してゆくのかい 凍てつく胸を 寄せ合うように 離したくない 離したくない 追いついても 捕まえても その腕に触れていてもさ どこにもいない ああ 幻のように どうか 本当の君を 今 見せて欲しい 震える君は 囁くように どんなことを願うの 愛してるよ 愛してるよ 二度と 繋いだ手を ほどきたくないほど たとえ 今夜 二人の胸の奥が 酷く凍えてしまっても 世界の隅で 溶け合うように 離れられない 離れられない
