二度と戻ることのない 灰色の記憶は 砂のように 両手からこぼれ落ちる まっさらな意識の片隅 確かめる 枯らした声を 失くした言葉を もうすぐ行くよ 君のもとへ 忘れないで 涙を 二度と放すことのない 藍色の記憶は 空のように 瞳からこぼれ落ちる まっしろな視界の片隅 確かめる 閉ざした扉 掴んだその手を 離さないで 待ってるよ 君を 覚えていた 言葉を 乾いた身体は 淀んだ時を駆ける 枯らした声を 失くした言葉を もうすぐ行くよ 君のもとへ 忘れないで 閉ざした扉 掴んだその手を 離さないよ 君のもとへ 忘れないで 涙を 駆けてゆけ 駆け抜け