ベッドの脇にそっと オブジェになった布団はヘビー まるで死骸のようで私のようでヘビ ー 時が流れるほど見失う 流行はいらない 淵源もいらない 大きく広げたら深く息して 涙は拭おう 真っさらに戻そう いつかに買った目に馴染まないジャ ケットが 今やクローゼットの奥に 袖を隠してしまっているんだ 波間に転がる 丸い小石になった私はグレーで 白くもなく黒くもなく 曇ってしまって何も見えないんだ 時が流れるほど見失う 流行はいらない 淵源もいらない 大きく広げたら深く息して 涙は拭おう 真っさらに戻そう 自分で呆れるほど見失う 息苦しさもいつかの今日になって 大きく広げたら深く息して 涙は拭おう 真っさらに戻そう