夜行バスに朝が来る 薄い青色の空だ 流れ星が頬を流れてく か細い読書灯が 僕の頬を照らしてる 何度も通った君の住む 街が離れていく 薄いブランケットを 頭から被っても 震えた君の声が こびりついて離れない 夜行バスの窓の外 君が最後の手を振る ぎこちなく笑ったのが 僕にはわかる だから 夜行バスが離れても 僕は笑顔で手を振る 星になれよ さよならのふたり 就職が決まった日 答えは出ていたのかな すぐそばで眠る君の顔 いつまでも見つめてた 離れても大丈夫 あの日絡めた小指は 100回の電話より 会える人に負けた 夜行バスに朝が来る 薄い青色の空だ 君は今頃新しい 朝を迎えているの? 夜行バスの忘れ物 足元に隠したんだ 流れ星が頬を流れてく 流れてく 流れてく 片道の帰り道 二度と戻れない街並み 喫茶店の右の角には 二人の特等席 僕を気遣って 何も変わらないと言った 君の優しい嘘が とげになって刺さる 夜行バスの窓の外 君が最後の手を振る ぎこちなく笑ったのが 僕にはわかる だから 夜行バスの忘れ物 さよならが言えなかった 流れ星が頬を流れてく 流れてく 流れてく 流れてく