駅前のビルを通り過ぎ 模型みたいな街をゆく 「ベテルギウスを拾った」と笑って 飾りを差し出した ベッドタウンにネオンサイン 子犬が首を傾げても ココアの上にミルクで絵を描いて 日々を満たしてる 虹色のリボンを解いたら おおげさに声を上げる 星の降らない街だけど ツリーに星をかかげて 早足の人の波のよう ドラマ仕立ての時は去り 「うまくやれたらよかった」 と笑って静かに目を伏せる オフィスエリアに風は光り コートの襟を立てなおす 書きかけのまま飽きた日記のよう 日々は過ぎるけど 鈍色のひかりが射したら おもむろに腰を上げる 出しっぱなしのツリーには いまでも星が輝く Wish your luck... Wish your luck... 虹色のリボンを解いたら おおげさに声を上げる 星の降らない夜だけど ツリーに星をかかげて 鈍色のひかりが射したら おもむろに腰を上げる 何か足りない部屋のなか 季節が巡るのを待つ