僕は走るのも遅くて不器用で 取り柄といえば少し賢いこと 笑ったり 泣いたりするのをためらって その時彼の熱い音が聞こえたんだ 擦り切れたのはカセットじゃなく 弱ってふさいでいる心だよな 僕の憧れたロックスターは 生きるために歌を歌っていて 命を削って音楽を鳴らしてさ それに比べりゃ僕なんか 中途半端を決め込んで あんな ロックスターに僕はなれるのかな 綺麗なだけのメロディーは時に 人を悲しませることがあるな 健やかなる時も病める時も どんな時も歌を歌っていて 僕らの街に音楽を届けてさ 天国へ行った彼にだって 夢の中まで会いに行く そんなロックスターが僕を 僕の憧れたロックスターは 生きるために歌を歌っていて 命を削って音楽を鳴らしてさ それに比べりゃ僕なんか 中途半端を決め込んで 僕がいつの日か ロックスターになったら 声を枯らして歌い 十年前の僕の背を押すのさ 大きな愛は遠くても 小さな幸せを探す そんな ロックスターに僕はなれるのかな なりたいんだよな