これから辞めるわ 『もう一回』 ただ飽きたら捨てるわ『もう一回』 でもこれだけ試して 『もう一回』 気を引きたいだけの人 月夜を切裂く 赤い雑音 叫んで 響いて 『もう一回』 ほら冷たい唇差し出して 嘘こぼれ出ちゃうかもね 唐突にかざした感情 優劣に悩んだ干渉 恍惚に照らした愛情 一人占めで 有限に気付いた反証 盲目に愛した代償 全て壊して 狂いましょう 制約の犬に 今ナイフを突き刺して 現実を睨む手前 『もう一回』 二十一の感情を ただ吐き出しただけの 這いずるだけの唄 悠然に見出した絶望 必然に感付いた欲望 整然に片付いて消耗 今日も独り 雄弁に慣らされて服従 傲慢に逆らえず追従 全て失くして 追いすぎた理想に 今刃物で切り裂かれ 競争に沈む手前 『もう一回』 二十二の現実に ただ押し潰されただけの 敗北者の為の唄