歩道橋を渡った向こう岸に 君を待ってたあの公園があります 咲かないで秋桜 揺れるその薄い桃色に 優しくて儚くて大好きだった君を 思い出すから 角を曲がった先のカフェにいつも 会いに行っていた猫 もう姿見せない 恋、芽吹く5月 恋、茂る8月 青々としたその葉の影で 凸凹に膨らみ続けていた 愛、実ることはなく 恋、散る9月 汗ばむ暑さだけを残して 君じゃなくても君みたいな 人に会いたい またね 街路樹には電飾 太陽も生き物も息潜め しんしんと雪の花散る 季節はたちまち振り出しに戻る この想いも土に還るかな 枯れないで秋桜 咲かないで秋桜 咲かないで秋桜 揺れるその薄い桃色に 優しくて儚くて抱きしめたかった 背中、瞳、全てを思い出すから