君とおそろいのシャンプー うちのおかんが使っている 君と同じ匂いのシャンプー 別れるまで気が付かなかった 君と別れて30日 時が経てば思い出は 美化されてゆくとよく言うけれど わたし全然そんなことないよ? 下手な言い訳もムカつく言葉も 全部そのまま覚えている 君とおそろいのシャンプー うちのおかんが使っている 君の匂いがするシャンプー お風呂場に立ち込めているの この自販機が開いたら どこでも繋がるドアになっていて 夜中二人でよく行った 君の家の近くの自販機から つめた~いわたしが現れて 君は手を滑らせて ボコボコになったコーラを 笑いながら開けるかな 二人のストーリーズが教えてくれる “3年前の今日”も 君のお気に入りだった無料 スタンプが 消えた瞬間も 君とおそろいのシャンプー うちのおかんが使っている 君と同じ匂いのシャンプー 別れるまで気が付かなかった 「わたしじゃなくてもいいでしょ」 は 君じゃなくてもいいってことだった でも 「わたしじゃなきゃダメでしょ」は 君じゃなきゃダメだってことだった