1人じゃ まだ怖かったから 緑色の自転車 「まだ手を離さないでね」 1人で乗れたこと 補助輪をとって 坂の向こう 知らない凸凹な道を 選んで進んだ 少しずつ 速度を上げていく 振り向かないで どこへ行こうか 向かい風に ペダルを漕いで まるで冒険者のよう 知らない場所へ Tシャツに 風を溜め込んで 膨らむ夢を乗せ どこまでもいける気がする 片道 15分をかけて いつもの河川敷 1人で帰ろう お気に入りの自転車は ガレージで小さく寂れて 気付けば大人になってたことを 教えてくれた 少しずつ 速度を上げていく 振り向かないで どこへ行こうか あの向かい風も いつか味方になって まるで冒険者のよう 背中を押してくれる Tシャツに 風を溜め込んで 膨らむ夢を乗せ どこまでもいける気がする