あてもなく歩いた 夜は切なく 君の面影を そっとなぞっている 静寂の中 紛らわすこともできずに 破れてしまいそうな 孤独を見つめてた 追いかけて 掻き分けて 届かない その心 手を伸ばしても 虚しく ただ 宙(ちゅう)を切った 君がくれた眼差しは まだ僕の胸 震わせるから 君が宿す 痛み悲しみ全てを 知れたならば やがて夜は明ける 痛みに出会うたび 溢れるほどに 君の存在は 色を増してゆく 彷徨いながら 還りゆく星の中に 逸れてしまいそうな 心を重ねてた 強がって はねつけて 誤魔化した その涙 愛しい人よ この手で 君を守れたなら… 夜明けが 僕の心を 街並みを 白く染めて包む 悲しみの影に いま別れを告げて 君が愛する景色を この僕の胸 焼き付けるから 君が宿す 痛み悲しみ全てを 知れたならば きっと夜を超えて