世界の終わりみたいな これでお別れみたいな 朝焼けの写真きっと送れない 誰にも言えないような 秘密や計画があった気がした それも、もう昔 あれからちょっと 背骨も伸びて 大人みたいなことばかり 化け物みたいなわたしはきっと あなたのように喋れない 光れない 本は、いつか読み終えるから、 いい。 音楽も、やがて鳴りやむから、 いい。 旅行も、帰る場所があるから、 いい。 テレビ番組も 区切りがあるからいい。 人生も、 ある時点で終わるからいい。 激鉄を起こせ。 お前の柔らかな皮膚が、 どこまでも続くように。 激鉄を起こせ。 お前の両の眼が、 決して光を遮らないように。 激鉄を起こせ、激鉄を起こせ。 この先ずっと今まで通り 言葉を呑んでしまうなら 化け物みたいなわたしの愛を あなたはきっと嗤うだろう 人並みに 世界の終わりみたいな これでお別れみたいな それでよかったかのような微風 昨日、何食べたとか 誰が好きだったとか ぜんぶ 忘れてしまうのかな