長いトンネルを抜けたとき 目の前ひろがる海は あの日と同んなじ色で 僕を抱きしめる 君が好きだったラヴソング ラジオから不意に流れ とめどなくあふれだす 夏の記憶 波がさらうサンダルと泣き顔の君 何もかもすべて昨日のことのようさ 懐かしさと未練の まんなかで佇む想い もう愛と名付けるには遅すぎるけど 輝いてた 一途に明日を夢見てた そんな 不確かな僕らがいた 20世紀のポートレイト あれから幾度も恋をして 無様に傷つくうちに 若さをそう言い訳に できなくなったね 潮風に吹かれ一人きり この入江に来るたびに まだ揺れる心だけ 夏の証拠 二人描いた未来へ泳いでたけど いつのまに僕は 君の手を放してた いとおしさと懺悔を くりかえすみたいな日々も 僕なりの愛だったと思えるんだよ 輝いてた時代に二度とは戻らない だから いまもなお光放つ 20世紀のポートレイト まるで蜃気楼のような恋 だけど消えない熱さが 僕をまた夏にいざなう 懐かしさと未練の まんなかで佇む想い もう愛と名付けるには遅すぎるけど 輝いてた 一途に明日を夢見てた そんな 不確かな僕らがいた 20世紀のポートレイト