あらゆる薄氷踏んで 呑まれゆく深の壕 それとなく揺らぐ光に迷える鏡像 肌摩る痛みと呼応し赤づく斑 臍噬みしめる 日々に心侵される 巡り続くのは まだ まだ 変わるがわる今 心が消えてゆく前に 正しくありたいと ただ想い、願うから 色無の身に 汚れたこの贖罪は まだ 錠に解かれ蠢きを見せて 這いゆく頃 狂喜に 震う日々もある だから この手抑え 忌みがまた身を纏い 陽をただ待つんだ 灰の道の先で迷い、出会うのは あの心の洞 その舵の真偽など分からずとも 我が身の行方は この意をただ 色のない日から 彩にただ 祈りをただ 変わるがわる今 心が消えてゆく前に 正しくありたいとただ想い、 願うから 色無の身でも 見惚れたあの色彩を ほら