ねえパパ おうちへ帰ろうよ 年老いた老婆の手を握って警察官は 頷いた まだ朝は来ないから 暖かい場所へゆこうか お母さんに電話してあげようか 血だらけの野良犬が三日月を咥えて 街は眠りの底へ 初めからちゃんとわかってたみたい に 僕の名前 あなたは呼ぶのさ 忘れなくちゃいけない 忘れたくて消えない 理不尽な仕組みも 愛さなきゃいけない 忘れなくちゃいけない 風になってしまった あなたの歌声の 掠れるため息も ねぇまだ僕を覚えてる? ゆりかごの天井で羽ばたいてた 青い鳥だよ? ゆっくり目を閉じてごらん 雷の鳴る朝に産まれた君はまだ 真っ白さ しゃがれた声で歌うロックスターが 大地に体を返して帰ってく 乗り遅れたバスはきっと気づいてた 僕がそこにいないことを 雪のないメリークリスマス 困り顔のサンタクロース あの子は一人きり 星を数えている 忘れなくちゃいけない 忘れたくて消えない 理不尽な仕組みも 愛さなきゃいけない 忘れなくちゃいけない 愛さなきゃいけない ねえパパ おうちへ帰ろうよ 暖かい場所へゆこうか