まっすぐまっすぐ あしたへつなげてく旅に 若草色の景色が 窓辺をよぎって 各駅停車 のどかなレールウェイ わだかまりなら 少しずつほぐれて 人々の会話も ほほえましくて 小さな迷いを 風の中に飛ばす やぶれた恋なら すがりつきたくない かすめてゆく 若草の緑に 明日からの私 たくしてゆくわ 膝のオレンジ 香りたつ春のいぶきに 口に含むのが 惜しくて抱いている 愛していると 言えなかった恋は 甘く塾さなかった 果実に似てる 小さな名残りを 風の中に飛ばす とまどい ためらい 昨日までのことよ 開けてゆく 心の風景も おだやかに さよなら今なら言える