翳る部屋伸びる冬の影 何処まで歩けば見えるだろう 僅かに残った温もりは 風に攫われて消えてゆく 声が聞きたくて 壊れそうな二人 時が見えなくて 何も伝えずに 二人 影が並ぶ坂道 今は一人残して ふわり 舞い消えゆく粉雪の 夜は短すぎて 失くした欠片を探す様に 呟く言葉は消えて行く 知らない誰かを望んでも 歪んだ隙間に足りなくて 何も見えなくて 光失っても 今は歩き出す 君を追いかけて 一人 窓に映る光を 滲むグラスに寄せて 例え 胸の奥で焦がれても ずっと 消えないまま いつか 雪が溶けて流れる なんてよくあるけれど 時間 だけが僕を赦すなら ずっと放さないで 一人 窓に映る光は 二人だけの想い出 風に 溶けて消える粉雪は 僕を残したまま