あの日見た夢の続きに また会いたくて そう願ってみたけど あの時の景色しか 見当たらない 海辺の波と 涼しげな潮風は 覚えているのに 胸に秘めた想いを 夏風が攫った 焦ってすぐに手を伸ばした 鼓動の音が君に バレてしまわないように 波の音がそれを搔き消した あの夏の日 伝えたい言葉は確かに ここにあるのに 綺麗な形を求め過ぎてついに わからなくなる 胸に秘めた想いを 夏風に預けた そうしなきゃ旅立てなかった 意気地なしな僕の言葉に羽をつけて いつの日にか届きますようにと 願いを込めて 今僕は ずっと怖がってたけど 何より怖いのは このまま時が経って 伝えられないこと 胸に秘めた想いは キラキラと羽ばたいた まるで夢のようだけどこれは 夢じゃない ついに君に届いた想いは 涙に変わった 「ありがとう」と君は微笑んだ あの夏の日