幾許と愛を偲んだか 深海のような倦怠感 厭世すら飽食した 幾億と宙を仰いだか 水泡に帰したSOS 風浪から 僕の過ちを救ってほしいんだ 虚ろ目な諦めが僕を 責め立てて閉じ込めて 心の水底まで沈んでく 酸欠めいた命が歌った 泡沫の哀愁挽歌 ここにぼくはいるよ 間違った声で歌った 一瞬のメーデーだった 暗礁の孤独を背負って泳いだ 本能も生を厭ったか ブラックアウトしていく皮膚感覚 胸臆には体温は無い 幾億と宙を仰いだか 鉄窓みたいな水平線 どうやっても太陽の光には 達しやしないさ 水面から見えるのはどれも 折れ曲がる未来だけ ぼやけた世界にたった一人きり 酸欠めいた命が歌った 泡沫の哀愁挽歌 ここにぼくはいるよ 間違った声で歌った 一瞬のメーデーだった 暗礁の孤独を背負って泳いだ 深海も同然だった深層心理を 本当は誰かに掬って欲しくて それがどれだけ滑稽だったとしても 何遍と間違おう 存在を 命の証を 成そうとした鎮魂歌 ここにぼくはいるよ 消えゆく心臓が歌った 一瞬の弔鐘だった 暗礁の孤独を掲げて消えた