やがて雨あられ過ぎ去って 鳥のさえずりと朝は来る 何処で どうやって君は来た 手繰り寄せる糸の向こうから 笹の葉揺れる音 漣の立つ音 その肌纏う香り 僕は聞く 春風に花舞う 恋し君の 柔らかな重さを腕に抱いて 見つめあう時間は ただ緩やかな 淡き優しさに染まる 遠くいつまでも程遠く 気づけばいつも振り出しだよ 君が大事に拾うのは 夢に零れる光の露 青緑の息吹 俄雨は煙り 街に揺れる灯火 君と見る 夕映えに風舞う 恋し君の 柔らかな微熱を腕に抱いて 見つめあう時間は ただ緩やかな 波間に浮かんで揺れた 車輪の上で 命は巡り 君と転がる 春風に花舞う 恋し君の 柔らかな重さを腕に抱いて 見つめあう時間は ただ緩やかな 淡き優しさに染まる