君がくれた花束 赤くて大きな花束 半分は花瓶に飾って 半分は天井から吊るした 花瓶の中では生き生きと 天井ではゆらゆらと 部屋の中も私の心も 赤く赤く染めていった 重なった花びらが 傷つけ合うように 君ともそうしてしまったのかな 美しい時も しおれそうな時も 側に居れていたのかな 愛し方さえも 愛され方も わからなかった 棘の触り方も 花言葉の意味も 本当の気持ちも わからなかった わからなかった いつかまた会えたら ひとひらもこぼれないように 染まった気持ちを伝えられるのかな 愛し方さえも 愛され方も わからなかった 頰の触り方も くちづけの意味も 本当の気持ちも わからなかった わからなかった 枯れてしまっても 捨てられないのは 今も深く赤いから 愛し方も 愛され方も わからなかった わからなかった それでも確かに君と生きていた 生きていた