一つの綻びで崩れそうだ いつの間に触れていった 瞬きと呼吸の余白で 元に戻せない程に壊れた 綱渡りの始めの一歩目で 空を仰いでも何も映らない 約束の刻限がすぐ側で手を引いて 全て差し出せと呼んでいる 箱庭の中で灯る情景も 笑うように揺らめいて 影越しに咲く 未熟な花も枯れないよう葉を広げた 瞬きと呼吸の余白で 元に戻せないものを拒んだ 綱渡りの始まりで立ち尽くす 灯火が消えかけている 救いようが無い日々だろうが 変わることも出来ない 余すところなく死んで その様のその先へ 約束の刻限がすぐ側で手を引いて 全て差し出せと呼んでいる 箱庭の中で灯る情景 風にかき消され揺らめいて