あの日買って もらったばかりの自転車で 沈みかけた太陽を追いかけてた 夕飯の前 蜩の声 琥珀色の向い風 西日の森 水たまりの道 土手にのびる長い影は 気づいたらもう 居なくなってた あの日仲良くなったばかりの友達と 親にも内緒の約束を探してた 落とさないように 落とさないように 両手ですくい上げてから こわさないように こわさないように ポケットにしまったものは 夕立ちの後に消えてしまった 時が経つにつれ悲しみを知リ もう戻ることない場所 あの頃の君とこれからの僕が もう出会うことはない 琥珀色した風の中で