天井に届きそうな雲がひとつ 浮かんでる 僕たちのためだけの甘い香り立ち 込める 同じ話ばっかり笑いながら繰り返す 他人には分からない隠した 味があるんだよ ちゃんと噛んで飲み込んで ちゃんと噛んで味わっていよう 終電は逃せるのに現実からは 逃れられない せめて分けあったものを 腹にしまいたい ちゃんと噛んで飲み込んで ちゃんと噛んで味わっていよう 歳を重ねるほど 大切なものがこぼれ落ちる 今なら間に合うから 煮込む泡に耳を立てる ちゃんと噛んで飲み込んで ちゃんと噛んで味わっていよう 頬が落ちる 身体が火照る スープが記憶を満たしていく 肩寄せ 時忘れて 誰にも邪魔されない場所へ 夜の果てまで