終電が近い 人並みがうねる 電光掲示板 数字は霞む 改札の向こう 喧騒 遠い 鈍い鼓動 血の気が引く 冷たい視線 地下道の壁 声が反響 横断歩道 赤のまま 突き刺さった 刃物の言葉 雑踏の奥 軋む記憶 かき消された 通知の音 鼓膜の奥で 凍った時間 救急のサイレン 裂けるように響く 非常灯は 赤く 世界が歪む 代償はわたし 高架の下 夜風が乾く 瞬く街頭 信号待ち 道ゆく人 弾む笑顔に 胸が張り裂け あなたの影 交差点越し 広告の 大型ビジョン 光が刺さり 刹那崩れ 自責の鎖 喉を締める 群衆の中 ひとり響く もう戻らない 悔恨の淵 死神みたい 夜が迫る 白紙の未来 延命された 今日を歩く 亡霊のよう わたしはただの 生き残り 救われないと 誰かが 記憶の底 告げる 後遺症だけ残る あなたは過去 わたしは罰
