ねえねえわたし 夢を見た お母さんの夢を二度も見た わたし お母さんの死に際に 間に合わなかったから とても嬉しかったよ いろんな話を聞いてくれた まるで元気なあの頃のように 「ソウカイ ヨカッタネ」 って目を細めながら 「デモネ」って チョッピリ心配そうに だから目覚めた時 とても悲しかった だってお兄さんやお姉さんに 内緒でおこづかいをくれたり 一緒に歌いながら料理を作ったり あなたの事をしかってくれたり そんなお母さんは もういない ちっちゃい頃 お母さんの膝の上 鼻と鼻をすりあわせて 「いい娘だね お前は本当にいい娘だね」って きっともう誰も あんなに可愛がってくれない でもあなたがいてくれて良かった いつまでも仲良くしようね そしてお母さんの分まで いい娘だね いい娘だねって