穏やかな昼間の差し込んだ日差しに 頭の片隅で憎しみばかり育つ 隙だらけの体 浮かんでくる言葉 できるなら全てを笑って見送りたい 何度も手を伸ばした ナイフをしまって 代わりのおもちゃを探す 失うことを知らない誰かの 錆びついたナイフが刺さって 今になっても抜けずにいるから 痛みが忘れられない 一度は飲み込んだ出来事が今更 喉の奥の方で黒い塊になる 向き合うべきものから ナイフをそらして 代わりのおもちゃに向ける 当たり障りのないように生きて 所詮こんなに狭い世界で きっと全てを失う気がした ナイフは握れずにいる 見えなくなった それでも歩いた たった一つの約束だから なかったことになってく全ての 悲しみを抱えてゆく