薄暗い部屋 タバコに火をつけた あなたは視線を落として 右手の携帯眺めてばかりいる 私がそばにいるのに こんな時間に電話なってるよ 俯いたその顔を青白く照らす なんで出ないの? あなたは隠すように 着信の画面を伏せた あなたのキスはひどく甘くて 息もできないくらいだった 煙たい匂いがほろ苦くて 少し大人になった気がしていた あの頃みたいなあなたはもういない 名前を読んで欲しいのに いつもと違う匂い 甘ったるい匂いが 胸を締め付けさせる 跡のついたあたしの首筋に冷えた 手を スルリと回して言った お前だけだよ 俺のものだよと ずっとずっと一緒だと信じていた あなたのキスはひどく甘くて とろけてしまうくらいだった 煙たい匂いがほろ苦くて 先はないこと示す気がしていた あなたのキスが少し荒くて その手も匂いも怖くなった それでもあなたの煙たいその味が いつまでもいつまでも 辞められないよ