背を伝う不快な汗も 惑わすような君の横顔が 儚くて愛おしくて 気付かれないように 見つめていたのさ 駅までの5分の道が 永遠じゃないこと知っていたのさ あの時の僕の時計を狂わせたのは 真夏のいたずら 少しだけ遠回りをして歩いてみれば ギンガムチェックのシャツの君が 見えた気がした 血液も沸き立つような この街の中歩いていたから 君の手が遠くて 僕の汗ばんだ手はポケットの中 ジャングルジムからの景色は あの頃のまま 名も知らぬ花の浴衣姿 滲んで消えた 面影の染み付いた空 あの頃のまま オレンジのまま 思い出さぬように 忘れてしまわぬように先を急ごう 太陽がいつか燃え尽きた頃 きっとまたここで会おう ここで会おう ここで会おう