君が小さなころから 僕はここで君をみてたよ 七五三の千歳飴 引きずってつまずいていたね 学生服にマフラー 並んで階段数えてさ 志望校を絵馬に書いて おみくじを僕の枝に結んだ 僕がずっと 嬉しくて忘れられないのは 君がそっと 僕のことを見上げた時の目 ここにずっと いつもずっと 佇んでるだけでも 退屈することはないよ 嬉しいことがあると 君はいつも教えてくれたね 初詣も始業式の後も必ず来てくれた だけどある年のお正月 君はついに来なかった 何があったのか風に聞いても 教えてくれなかったんだ 君がずっと 変わらずにいてくれたことは 君がそっと 僕のことを見上げた時の目 ここにずっと いつもずっと 佇んでるだけしか 僕にはできなかったんだ 僕にとまる 鳥のように 飛んでゆけたらいいのに ある日 強い風にあおられて 僕は倒れてしまった 大きな音に駆けつけた誰かが 僕を見下ろした 気づいたら 空になって 風にのって どんなに遠い場所へも 自由に飛んでゆけたんだ ここにずっと いつもずっと 見上げればほらここで 君のこと見守ってるよ ルルルルル ルルルルル 春の風のように ルルルルル ルルルルル 春の風のように