拝啓 君の中に住んだ誰かさんへ こっちの世界には 慣れていないでしょう しばらくの間だけ僕がついてるから でも覚悟はしておいて 怖いものばっかって もし君が何かに襲われたとして 町中が見て見ぬふりしてさ 君はどうする? だからね僕を見てて 独りでではいかないで まだ君がね大人になるまででは 他の事頑張っていられない 傷を負って、擦り減って それからじゃだめなんだ 頭上が暗くなる 何かが近くなる ほらあの上から 超でかい竜が君を狙っている! 町中の人々は助けてはくれない だから離れないで 今僕から その鱗はスパンコール 段ボールでできた身体 見るからに危険だけれど 今僕が倒すから 君はここでじっとしていて 僕が来るまでは開けないで そうすれば大丈夫だから って、いや無理かな? 正解を知っていく事に きみは興味がなさそうなのだ それでいいな もし僕が嘘も全部一緒に抱えて 消えたなら 君は気付くか 気付かなければいいのに 世界が崩れてる 空に穴が開いてる ほら物陰から 光線銃が君を狙っている! 君のことは誰も助けてはくれない、 だから離れないで 君が割とすぐ死んだら困るんだ 煌めく銃身はプラスチック スーパーボールみたいな異星人 どうみても危険だけれど この僕が倒すから 君はここでじっとしていて 誰かが来ても開けないで 僕がいれば大丈夫だから って、とかアリかな? ああ 僕の隣にいて そばを離れないで ふとした拍子に 逸れんように袖をつかんでいて! 君は子供だから 外は危険だから 今は離れないで まだ待って 待って ああ 僕の隣にいて そばを離れないで ふとした拍子に 逸れんように袖をつかんでいて! 僕も子供だから 僕も子供だから 今は一緒にいて まだ待って 待って なにが本当かも知らないで 君を引き留めて囲って 本当に怖がっているのは 僕に違いないから 君はここでじっとしていて 君はここでじっとしていて 君がいれば大丈夫だから って、とかダメかな?