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白波 feat. 知声

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  • 2022.07.03
  • 5:23
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歌詞

風を吸い込んでべた付く皮膚が 呼吸よりも先に嫌いだった 膠着いた無線の信号が 私の声を錆つかせている 奔る海風が頬を灼く 剥けゆく皮膚と屍体に夏 青に絡まらない白妙の 紙飛行機を飛ばせば 腐る椿が鼻を塞ぐ 喉裏にまで張り付く春 鈍くも甘い飴の味が 燃える瞼を澄み切らせている 塩を擦り込んで腫れた肘先が 君の眩い手と比べ醜い 忌むべき感情に飲まれてはいないか 羨望は罪と知っていれば尚の事 彼のいなす声が跳ね返って止まない 憐憫は是とし君を受け取った 栄光を呪ってくれ私には必要が 無かった 更けていく夜風に貴方の横顔を見た 船体は私を抱き揺れる 繰り返し揺れるそれだけ 病熱に臥し斃れていた 揺れる水面に浮かぶ牡丹 紫煙の中でゆらめく彼は 父に似ている気がした 千秋清く君が光る 真白い布に包まれた身 沈む背中に足を置けば 嘗ての町は見えるまいか 昔懐かし土の香り 遠くに鐘が聴こえる 生き急げ、君 人はやがて波に食われる一滴の水 寄せては返す白波の 狭間に浮かぶ君達だ さようなら、君 またいつか 私はやっと地獄に行く 彼の人を食べた黒い青に 浸かる身体が冷たい 泣くな若人 またいつか 私は海で笑っている 砕け散り煌めく白波の中で 君を見ている

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