息を呑んだ 澄んだ緑は まだ遠くで 静かに揺れる 人を信じ 疲れた僕の ズレた鼓動 影に飲まれてく つまらなかった 箱を飛び出し 勇足で 口笛を吹く 海を見たいと 馬鹿を装う 色褪せない 孤独な旅路を 描き上げろ この手で 天泳ぎ仰いで 雲に濡れた 高架下で零れた 消えゆく夏の沫 讃美歌片手に 重ねた指 大袈裟な夢は 確かに青に咲いた 始まりは微かな 雨の匂い 薄らいだ夜空に 透明な明日の息吹 感傷に浸る 余裕もなく 素晴らしい世界に そっと別れを 天泳ぎ仰いで 雲に濡れた 高架下で溢れた 消えゆく僕の灯 讃美歌片手に 重ねた指 大袈裟な夢は 確かに青に爆ぜた