響かない声 かかるフィルター 壊れていてもう 気づかない鼓動 薄暗い雲 留まり続け 色彩もなく淀んだ 空を仰ぐ 雨宿りしても 消えない雨音 足元ばかりを見て紛らわす 無機質な街も 消えない灯 気づけば 一人きりのショーウィンドウ 見つめれば滲む弱さ 傘を避けて 降りかかる雨を受けて ずぶ濡れになった僕は 何を糧にして生きる 大きすぎる傘でもまだ足りない 浮かばれない 僕の世界に 差し込む日差しはあるのか 当たり障りのない現実に 追われていても歩けないほど 疲れていた過去 忘れないまま 立ち止まっても 癒えない夢、憂い暗く 過ぎ行く明日の消えない足跡 掴めない理由に飲み込まれ 行方はいつも 見えない篝火 気づけば昨日までの ノンフィクション すべてを忘れられたら 傘を差さず この街に放り出されて 噛みしめる今を僕は 捨てきれずただ立ち尽くす 大きすぎる世界でもまだ 描きたい捉われない 僕の視界に 差し込む日差しはあるのか 閉じた傘と通り雨 残る雨粒 何気ない今日を僕は 迷わずに生きれるだろうか 大きすぎる空でもまだ 見えない 輝けない 僕の描いた行方は? 時は廻り 晴れ間見える 今日はきっと 濡れたアスファルト乾かし この影を伸ばそう 大きすぎる世界でもまだ 為したい理も非もない 響く雨音 消し去る日差しを求めて