風にゆれるカーテンを見つめ おぼえたての歌を口ずさむ 少し汗ばむ首すじを拭い 白い壁にそっともたれる 古いギターの糸を張り替えて 新しい歌を口ずさむ きしむベッドの端にすわりこみ 窓の外を見てるばかり ほら外は夏の匂いでいっぱいだから 僕は小さな頃のこと ぼんやりと想い出す そんな夏のはじまり すまし顔の本棚を見つめ うろおぼえのコードを撫でる 少し伸びた髪が目にかかると ギター置いてふっとため息 海岸沿いの列車を想って カバー外した本を手にとる 一年前の栞をつまんで 目を細める それだけの午後 あの頃の何も知らない幸せだとか 僕はそんなことばかり 考えてしまうのさ そんな夏のはじまり ほら外は夏の匂いでいっぱいだから まるで子供みたいにかけ 出してゆきたいよ そんな夏のはじまり