夏の魔法は余り物 肌を通る熱 あなたの影はあまりにも 雨にも負けぬ花の様 手の中に隠す 跳ね返った鼓動の拍 正気じゃないこのままで良い 今は ゆらり ゆれる ほろ酔う夏の夜 月の裏まで行こう 琥珀の国降る驟雨 薄紅色に火照る頬に触れた ゆらり 脆く 今泡沫如く 何一つ言えずに 夜は短し、二人きり 零れそうな空を仰ぐ まるで夢うつつ 影を落とす長い睫毛 暇なら少し振り向いて 手のひらに描く 二人箒星に乗っかって 何処か遠く連れてって 願う ゆらり ゆれる ほろ酔う夏の夜 やがて去る恋を知る 三日月二つ吊るして 笑うあなたの横顔は綺麗ね ゆらり 強く 息すら忘れ想う たとえ何度目でも 私は永遠にあなたがいい ゆらり ゆれる ほろ酔う夏の夜 月の裏まで行こう 琥珀の国降る驟雨 薄紅色に火照る頬に触れた ゆらり 脆く 今泡沫如く 何一つ言えずに 夜は短し、二人きり 唯花尽くし、あてどない。