いまや不眠症 机に突っ伏す眠り姫も カエルの姿が恋しい ハエを見つめる王子も タイトルのないチケットを握り 窓の外を見て ただひとりでふと笑っていた 生きるのに夢中なんだ 夜空を見上げなくなった スペースボーイ 君の魂は重力に勝てはしなかったな 人になりたい木偶の子は 身体を捨ててデータになった 青い妖精だけが 変わらずに君を待ってる 星たちのライツ ずっとそこにいるのに 今になって君が恋しい だから僕は呼んだよ このひどく美しい世界で 君となにを言うでもなく 今夜耳をすませて ずっと聴こえていた歌声 懐かしいのに冷たい混沌の中で やあ あえたね 時代遅れのカボチャの馬車で みんなを迎えに行こう ひとりひとりのチケットに 名前を書いてあげよう それは結局僕らの手のなかにある 変わっちまったくそったれな世界で やあ あえたね ギターを担いで 踏切の前で暑さに唸る イギリスかぶれの少女の向かい側で 僕は目に映る全て 行き交う人と風の中で チケットに落書きをしてた 最初1発目のライツ 書き殴ったみんなが 物語の外で生きてた だから僕を呼んでよ このひどく美しい世界で 君と交わす言葉はひとつ あとは耳をすませて ずっと流れ出てたメロディ 涙みたいに止まらない エンディングのあと 誰もが席を立っても 荷物いっぱいの赤い車で みんなを乗せて行こう ひとりひとりの続きに 乾杯しよう ほらね結局僕らの手のなかにある 変われなかったくそ最高の僕らが これからなにをしようって感じでさ あえたね