オレンジ色の月が浮かぶ 宵の傍らで あなたを想う深まる夜の 迷い子は 月に向かい唱えるよ デタラメな魔法の呪文 ただ眠りに落ちることが 名残惜しいのは 感じている胸騒ぎ 10月の風に揺れる髪 解けて行くわ ぬるい空気の中へ グレートヒェンの紡ぎ歌 歌いながらくるくるくるり 織って重ねて美味しくなぁれ あまい香り漂うまま 誘われた猫がじゃれてきたら 齧り付くままお気の召すまま ゴロゴロと喉の音 靄の中で踊る グロッケンと ビブラフォンの懐かしい音色が 聴こえたら それはきっとはじまりの合図 パイプオルガンが 響いたらお別れの刻よ