(目を閉じて子供の頃のことを 思い出してみてください) あの日のわたしは独りで遊んでる 玄関先で誰かを待ってるの? いつも一人ぼっちだった でも 泣かなかった どんなときでも いい子にしてたから ぐっと笑顔で 涙をこらえてた ホントは甘えたかった ホントは遊んで欲しかった ホントは抱きしめて欲しかった ホントは独りが淋しかった 泣き叫ぶこともできたのに 目いっぱいわがまま 言うこともできたのに どうせ、わがままなんて言えないと ききわけいい子が嫌われないと あの日のわたしは それがいいんだと あの日のわたしを 置き去りにしてきたのかな 雨音響く夜更けの部屋で ママの小さなため息が聞こえる でも、何も言えなかった ただ、悲しかった いつも笑顔で いい子にしてたのに どうして わたしに冷たいの どうして あの子と比べるの どうして そんなに怒るの 大嫌い いつも不機嫌で 大嫌い どうせわかってくれないの 素直になることも出来なくて 目いっぱい反抗して 嫌いなふりをした どうせわたしなんて可愛くないわと やさしさなんていらないと あの日の私はママを傷つけて あの日のわたしは ただ怖くて目を閉じた そんな日々も もう終わりにしよう さぁ、勇気を出して 優しくしてみようかな ホントは笑顔が好きだった ホントは喜んで欲しかった ホントは優しいママが好き ホントは ホントはずっと大好きだから がんばることしか知らなくて デキない自分が悲しくて どうせわたしなんて ダメな子なんだと 拗ねていじけて 意地を張ってたわたしが あの日のママと 同じ年になって ガンバるしかできなかった 不器用な悔しさがわかったよ もう、甘えてもいいんだよ もう、許してもいいんだよ もう、幸せで いいんだよ。