山背(やませ)が吠えて 海鳴りなけば 船は港で 待ちぼうけ やん衆かもめは 浜居酒屋で 夜毎(よごと)底なし 酒づかり いいからさ いいからさ 注がせておくれよ 私にも 一升徳利 呑み干したなら 唄ってあげよか 舟唄を 荒くれ波が 命をけずる そこがあんたの 夢舞台 辛口無口で ただうなずいて うなる雨戸を 指でさす いいからさ いいからさ その手で私を 抱きしめて すすけた柱の 暦をちぎり 待ってた分だけ 抱きしめて いいからさ いいからさ 注がせておくれよ 私にも 一升徳利 呑み干したなら 唄ってあげよか 舟唄を