儚く咲く線香花火 2人そっとそっと手添える 指先触れ合えばほら 火花はじけ揺れた 牡丹、夏の夜風に包まれる ふと告げられた突然の別れ 君は涙ぐみ無理に微笑む いつもの気まぐれだとそう 信じていたかった 「ねぇ、また来年も」 とそう言いかけて 叶わぬ約束と矛盾に戸惑う 始まりは華やかでも散るのは一瞬 焦がれた日々が白黒に移る はしゃいで笑っていた君はもう 何処を探しても見つからない 松葉、過去を彩る記憶 君の手を握った 儚く咲く線香花火 2人そっとそっと手添える 指先触れ合えばほら 火花はじけ揺れた 儚く舞う線香花火 顔寄せ合いただ眺めている 微かに残る煙の匂い空へ消えた はしゃいで笑っていた君はもう 何処を探しても見つからない 松葉、過去を彩る記憶 君の手を握った 髪を耳にかける仕草 涙を隠した君 柳、火花弱まる もう少しだけ傍にいて 儚く咲く線香花火 2人そっとそっと手添える 指先触れ合えばほら 火花はじけ揺れた 儚く舞う線香花火 顔寄せ合いただ眺めている 微かに残る煙の匂い空へ消えた 儚く散る線香花火 散り菊まだ消えないでいて この蕾が落ちる頃 君は記憶になる