白い吐息に飛び込む 流れる景色 置き去りにされないように 光だけを追って いつまでも追いつかないけれど 行き先を決めることができるのは 僕のこの両手 ぎしぎしと 悲鳴を上げ続けるチェーンには もう少しだけと足を回す ゆるやかに 疲れたらほんの少しだけ 惰性に身を任せて そこには鮮やかな景色が 息を吹き返す ゆらゆらと漂えば タイヤも世界も廻る廻る ゆるゆると漕いでいこう そっとハミングしながら 眠れない夜もあれば 起きない朝だってあるし 季節外れの雨にうたれて 慣れないレインコートに包む 今日も静かに 僕の小さな光を追いかけた 長い瞬間に囚われ 正しい感情を見失って 漕げば進む機械を操り流れてく 僕もこの自転車の欠片に 少しだけ交じって じりじり声にならない悲鳴をあげた ゆらゆらと漂えば タイヤも世界も廻る廻る ゆるゆると漕いでいこう そっとハミングしながら ゆらゆらと漂えば 唄に誘われ 青い鳥も来よう ゆるゆると漕いでいこう そっとハミングしながら