緞帳の外側で いつも耳ふさいでいた ああ 好きだけで壁つくって つまんないことはやめよう ステージに上がる 足が震える 演じ方 知らなくて ありのまま嫌わないで 魔女の声 ささやいた 開演のベルが鳴るよ なのに どうして どうして 伝わらない 一方通行くじけそうだよ 台本じゃ足りないの どうして どうして くるしいの 輪の中でも ひとりぼっちだ 呪文だけ 信じてる だから 誰か 誰か 誰か教えて 台詞をくれたら 強くなれる気がしてたの 誰か 誰か 誰か溶かして 影法師みたい 主役の殻を どうして どうして 伝えたいよ 真夏の底とろけそうだよ 照明にあてられて どうして どうして くるおしいの 魔法みたいに変わりたいよ 眠りすら殺しても だから 誰か 誰か 誰か許して 台詞がなくても 強くなれる気がしてたの 誰か 誰か 誰か溶かして 舞台が終わったなら さようなら