晴れ渡った 空の真下で 風を作って 二人で嗅いだ 川の匂いを 「川を隔てて 二つの国みたい」 彼女はそう言うと はなと額の間の 二つのヘーゼルは 透明こぼした ああ、そうさ 川の向こうは 腐った黒い空 騙し合いの国 金を儲ければ 儲けるほど 偉くなるのさ 東京が見えるね 夕暮れ間近 なぜだろう 好きになれないよ 君の香りが 純粋過ぎる 思わず嫌になる 僕の住む世界が 思わず嫌になる 世界が 東京が見えるね 夕暮れ間近 なぜだろう 好きになれないよ 冷たい雑踏の中で 親子の繋いだ手と手は 真っ二つさ 東京が見えるね 夕暮れ間近 なぜだろう 好きになれないよ 東京が見えるね 夕暮れ間近 なぜだろう 好きになれないよ