永久に桜の宴 酔い酔い心地 美酒酌み交わし ここは不思議の集まる土地 魍魎 酒呑で混じり合っていけ 春、盛り 浮足立つ世 どこもかしこも淫ら模様 絡み上戸が舌なめずって 下種の会合 見るに忍びない 丑三つ時に月が昇れば 行き場のない妖がふらり 「君も一人か? 僕も一人さ」 今宵の縁に音頭を 永久に桜の宴 酔い酔い心地 美酒酌み交わし 一瞬の今 永遠に咲かす 果てまで旬であれ 散り際を飾る余白あれば 明日はもっと花咲かせましょう 永久に桜の宴 ただ春の夜、暁覚えず 怪宴会 されど朝迎える平常 昨夜のアレは蜃気楼? 夢幻の味がしなくて またも夜宴の跡地に行った 月を待った 君を待った どこからともなく鈴の音がした 『君は一人か?』 「まぁ夕べまでは」 また乾杯の音頭を 一杯飲んで消える 与太話盛況 また飲んで消える 泡沫のよう ようよう暗くささめく夜に はみ出し者が引き寄せられた ようようそこゆく妖貴方 花見酒一杯どうでしょう? 永久に桜の宴 酔い酔い心地 美酒酌み交わし ここは不思議の集まる土地 魍魎 酒呑で混じり合え いつしか不毛の季節がきても 今日思い出して笑いましょう 永久に桜の宴 また春の夜に会おう ぼくらの怪宴会