まばゆい光の中で 散ってゆく彩色が 二人の間に止まって 静寂に花を咲かせた 何も知らないままで じゃれ合い走った後で 何かを忘れ失って 時間だけが前進する 絶望するほど無垢な僕は あなたの震える手を 握ることさえできずにいた 後悔だけの夏 あの日のあなたの後ろ姿が 夜空をかける星のように 光の筋を描き消えてゆく 胸の奥の痛みだけ残して まっすぐな正直さが いらない時がある 想いを込めた言の葉の 行方は誰にも分からない 頼りなく伸ばしたその両手は 何かを掴むことなく 冷たさだけ残る拳の中 葛藤したあの夏 声を枯らしあなたを呼ぶ唄も 夜空をなぞる星のように 音もなくただ流れ消えてゆく のどの奥の痛みだけ残して あの日のあなたの後ろ姿が 夜空をかける星のように 光の筋を描き消えてゆく 胸の奥の痛みだけ残して 声を枯らしあなたを呼ぶ唄も 二人見あげた星のように 音もなくただ流れ消えてゆく 「さようなら」の足跡だけ残して
