完成された日々が割れ出す音 気づかないふりして笑う乾いた声 錆びついた言葉で満足に酔う 気づかなければほら 幸せな生を歩む 埃に塗れた箱庭で 不遇謳って手を叩く 嬉々として悲劇を語らう もう戻れやしない 風に舞う花びら数え あなたの伸びた影を追う 黄昏に染まる空を仰いで 届かぬ想いを抱いた 色とりどり染まる葉は侘しく その身の果てをただ 誇示するように燃やす 「明くる年もまた出逢えるだろう」 と 何も知りもせずに無邪気な笑みを 浮かべた 取ってつけたような土俵で 有象無象が妬み合う 誰しもが傀儡と悟れず もう戻れやしない 時を超えあなたと出逢い 儚い恋の夢を見よう 白い闇染まる空を仰いで 叶わない願い抱いた 泡沫に波打つ淡い夢 一つ一つ音を立てて 弾けて消えてゆく 僅かも残らずに 果てない虚空が広がる 風に舞う花びら数え あなたの伸びた影を追う 黄昏に染まる空を仰いで 届かぬ想いを抱いた 時を超えあなたと出逢い 儚い恋の夢を見よう 白い闇染まる空を仰いで 叶わない願い抱いた