なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ ほらまた酔っ払った誰かが肩組んで 二軒目だなんて誘ってきてさ なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ 過ぎ去る時間が遅くも早くも 感じられ流れに身を任せ 別になんてこたねえ 居酒屋の奥 酒をひっかけ 適当にトーク 濃いめの焼酎が注がれて 今日は軽くにしようだなんて 思ってたが駄目だ 飲むきっかけなんて いい加減なもんだから軽くなんて 決意もいい加減に終わる いい加減の匙加減の味付け 呑み助にゃちょうどいい ツマミが胃にまた沈む 廻る 廻る 時計が廻る 帰ろうかって思ったら飲み友現る あら待って 改まって乾杯だ やたらと元気だな 誘われるがまま 日本酒 やかましい笑い声を産み出す馬鹿話 完全に着火されたエンジンが火吹く 俺たちの聖地 行くかスナック 今日もやりますか 朝までコース なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ ほらまた酔っ払った誰かが肩組んで 二軒目だなんて誘ってきてさ なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ 過ぎ去る時間が遅くも早くも 感じられ流れに身を任せ 浮かばねえ こんな夜も行くとこは 今日も同じなんだ 階段の足取りは重い グラスの氷と比例してしょうもない 悩みなんか溶けて消えりゃ 良いのにってさ 一人では情けないが潰れそうな こんな夜は誰かさんと 杯を重ねたくて 別になんてこたねえ話ばかり されどその中にある 安堵感を妙に欲しがる 心に水与え青く茂らせる 水が酒に馴染むにつれ 悩みも溶け消えゆく 感覚 乱雑 クシャクシャの万札 引っ張り出したおっさんが 今日はおごったる 端っこのカウンターじゃ誰かさんが 馬鹿話 真ん中のカウンターじゃ いつも同じコイバナ 様々なドラマが渦巻く人間交差点 心が埋まる頃にボトルが空になる なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ ほらまた酔っ払った誰かが肩組んで 二軒目だなんて誘ってきてさ なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ 過ぎ去る時間が遅くも早くも 感じられ流れに身を任せ 良い事があった日にゃ 祝杯をあげたい こんな日は階段の足取りも軽い 少しずつ解して食べるホッケ 酒が進む ポン酒見て心が疼く おっさん それじゃ今日は 一杯出すよ 女将も交えて3人で乾杯 着飾って酒飲んでかっこつけて なんて性に合わねえから 俺はこれがちょうどいい 続々と集まる飲み友に弄られ 俺もノッてまたワケわからねえ戯言 並べては更けていく夜が今日も 楽しく限界が近づこうが 酒に手が伸びる 浮いたり沈んだり みんなあるよそんなもん 寂しさに飲まれた夜に 優しさを求める 止まり木みてえなもんじゃねえか カウンターなんてさ 気付けば短針が天辺廻ってた なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ ほらまた酔っ払った誰かが肩組んで 二軒目だなんて誘ってきてさ なんてこたねえ 小さな酒場のカウンターで 生まれる人間ドラマ 過ぎ去る時間が遅くも早くも 感じられ流れに身を任せ