夏の風が 恋しくて 波の狭間で 思い出した 逢えない 寂しさも 潮風に乗り 消えていた 南国に あこがれ 逢いたくって 旅に出た いつの間にか 年を取り あの娘も 待ちぼうけ 昨日の雨も 雨のち晴れ 目を閉じれば 思い出す あの笑顔 夏の風が 恋しくて 波の狭間で 涙流した 愛しさも 悔しさも 潮風だけが 知っていた 昨日の友は これからも友 耳を澄ませば 聞こえてくる あの声が 「逢いたくて」 夏の風が 恋しくて 波の狭間で 思い出した 逢えない 寂しさも 潮風に乗り 消えていた 潮風に乗り 消えていた